1965年型アルヴィスTE21サルーン・バイ・パーク・ウォード
アルヴィス・パーク・ウォード(Park Ward)サルーンの特徴は、コーチ・ビルダー(車体製造業者)が手がけたクルマであるということ。つまり、熟練の、こだわりを持った職人がこのクルマを製作したのです。
TE21は最後から2番目となるアルヴィス・モデルで、合計352台が生産され、そのうちの273台が現存しています。前モデルTD21からTE21にはさほど多くの変更は加えられず、外観上の大きな変更は、ヘッドランプの4灯化でした。
TE21の最高出力は115 bhp / 4,000 rpmから130 bhp / 5,000 rpmへと13%増、最高速度は時速110マイル(約177キロ)、最大トルクは、156 lb.ft.( 3,250 rpm)から172 lb.ft.( 3,250 rpm)となりました。7つの頑丈なベアリング・クランクシャフトは、エンジン回転数増と改良が図られたトルクにも、しっかりと対応できていました。
1965年2月9日、このモデルが自動車ディーラーのBrooklands of Bond Streetに納車されました。最初のオーナーは、ロンドンのグレイストーク・プレイスに住むユージーン・ローゼンバーグ(Eugene Rosenberg)氏でした。このクルマは今も優れた状態で、オートマチック・ギアボックスとパワーステアリングが新たに加えられ、良質なクラシックカー・ドライビングを楽しむことができます。このクルマは、アルヴィスのスペシャリストであるレッド・トライアングル社によって、2004年に大規模なボディーレストアがなされ、最近では、インテリアのレザー、カーペットおよびヘッドライニングが一新されました。
エンジン | 直列6気筒 |
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排気量 | 2993 cc |
トランスミッション | 5速オール・シンクロメッシュ |
トップギア比 | 3.77:1 |
サスペンション | 4輪独立懸架式 |
ブレーキ | 4輪ディスク・ブレーキ、真空サーボ |
ホイール | 165 x 15 |
寸法 | ホイールベース – 9フィート.3 1/2インチ(約2.85m) トレッド:フロント – 4フィート5/8インチ(約1.24m) リア – 4フィート6 1/8インチ(約1.41m) |