明治産業がALVISと契約に至った経緯
2018年、明治産業株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:竹内眞哉)は、英国のThe Alvis Car Company Limited(以下、ALVIS社)と日本国内における総代理店契約を締結しました 。これにより、1960年代に一度途絶えた日本でのALVIS販売・保守が半世紀以上の時を経て再始動しました 。
明治産業は、1953年発足の関連会社「明治モータース」を通じてALVISを輸入販売していた歴史があります 。創立85周年(2018年)を機に、この歴史的縁を再確認し、ALVIS社が2017年に発表した「コンティニュエーション・シリーズ」の展開に合わせて、再び輸入販売・保守事業へと踏み出しました 。
ALVISについて
1919年創業。コンセプトから最終的なローリングシャシーまで、ALVISによって設計・開発されています。車体はその時代の代表的なコーチ・ビルダーが手掛けています。
1925年には世界初の前輪駆動車(FWD)を開発し、初めてレースに参戦。
1928年にル・マン24時間耐久レースに参戦し、1.5リットルクラスで1位と2位(総合6位と9位)を独占する快挙を成し遂げ、同年に前輪駆動の量産車を販売開始しました。
その後も1933年に世界初のオール・シンクロメッシュ・ギアボックスの設計、独立懸架式フロント・サスペンションの英国車初採用、1936年には発表時にAuto Car誌から「世界初のスーパーカー」と称賛された4.3リッター ヴァンデン・プラを発表しています。
第二次大戦後、ALVISはスイスのコーチ・ビルダー、ハーマン・グラバーとコラボレーションしグラバー・スーパー・クーペなどを生み出しました。
1967年に量産車製造を停止して以降は、同年に設立したRed Triangle Autoservice Ltd社が、現在も既存のオーナーのために部品の製造とALVIS車の修復を手掛けております。
2010年にVOSA(英国車両・運転サービス庁「2014年にDVSAに改名」)適合の、過去モデル開発に着手、2013年にIVA(個体車両認証)に適合する4.3リッターツーリングカーを製造しました。
そして、2017年に「コンティニュエーション・シリーズ」7モデルの限定生産を発表しました。
The Alvis Car Companyの歴史
| 1919年 – 1920年 | 創業者である T.G. ジョンが、Gross & Ellis and Carbodies 社提供の車体を使い、コベントリーで ALVIS 車の製造を開始 |
|---|---|
| 1925年 | 前輪駆動車を設計し、自動車メーカーとして世界で初めてレースに参加 |
| 1926年 | 直列8気筒前輪駆動のグランプリ・レーシングカーが、ブルックランズで時速121マイル(193.6km/h)のラップを記録 |
| 1928年 | ALVISの前輪駆動車が、ル・マン24時間でクラス1位と2位でゴール。ALVIS、前輪駆動車の発売を開始 |
| 1933年 | 世界初のオール・シンクロメッシュ・ギアボックスを設計し、独立懸架式フロント・サスペンションを英国車で初めて採用 |
| 1936年 | 「世界初のスーパーカー」と称賛された、バンデン・プラ(Vanden Plas)の車体を使った、「4.3リッター・ショート・シャシー」を投入 |
| 1939年 – 1945年 | 第二次世界大戦中に英国空軍用の航空エンジンを製造するため、21の「影の工場」を稼働 |
| 1952年 | アレック・イシゴニスが ALVIS に入社し、3.5リッター V8エンジンのプロトタイプを設計 |
| 1959年 | 空冷式星形エンジンを搭載した、世界初のホバークラフト SR.N 1 が英仏海峡を横断し、新たな歴史を確立 |
| 1967年 | 48年にわたる歴史を持ち、およそ22,000台の自動車を製造してきた ALVIS が自動車の製造を中止 |
| 1967年 – 1968年 | 自動車製造の中止に伴い、60,000点の作業図面や技術データシートおよび製作指図書(顧客データ)と共にケニルワースに移動し、Red Triangle Autoservices Ltd を設立し、既存のオーナーのために ALVIS 車の部品の生産と修復を開始 |
| 2010年 | 自動車製造の再開を決定し、The Alvis Car Company を新たに設立。コンティニュエーション・シリーズのプロトタイプの製造を開始 |
| 2017年 | The Alvis Car Company がコンティニュエーション・シリーズ 7 モデルの限定生産を発表 |
コンティニュエーション・シリーズについて
1937年に当時のALVIS取締役会が承認した4.3リッターモデル用のシャシー150台分のうち、1940年に製造工場が空襲よって製造中止となった77台分を、引き続き製造することをコンセプトに誕生しました。そのため、シリーズ名の由来は「コンティニュエーション = 継承」となっております。
これは、当時のオリジナル設計図に基づく直列 6 気筒エンジンを採用しつつ、現代の燃料噴射装置やエンジン管理システムを導入することで、当時を凌ぐパフォーマンスと信頼性を実現しています 。
車体についても、熟練職人により当時の作法を継承し、手作りで忠実に再現しつつ現代の快適性を融合した仕上がりになっています。
ラインナップは、4.3リッター・シリーズ(戦前モデル)が3車種、3リッター・シリーズ(戦後モデル)が4車種を展開しています 。
保守体制について
当社は、Red Triangle 社を通じ、新車だけでなく当時の ALVIS 車オーナー様が安心して走り続けられる環境を提供します。
メンテナンスは、英国 ALVIS 社での研修を受けた専任メカニックが、戦前モデルから最新のコンティニュエーション・シリーズ、さらには英国でレストアされた車両まで幅広く対応します 。
また、サービス工場は、当社が運営の神奈川県大和市の「seiken e-Garage トレーニングセンター」あるいは、当社の認証協力工場にて実施いたします。
主要モデルと参考価格
■ 4.3L ヴァンデン・プラ・ツアラー
・参考価格*:£410,000~

■ 4.3L ベルテッリ・スポーツ・クーペ
・参考価格*:£460,000~

■ 4.3L ランスフィールド・コンシールド・フード
・参考価格*:£480,000~

■ 3.0L グラバー・スーパー・クーペ
・参考価格*:£370,000~

■ 3.0L グラバー・スーパー・カブリオレ
・参考価格*:£390,000~

■ 3.0L パーク・ウォード・ドロップ・ヘッド・クーペ
参考価格*:£280,000~

*参考価格はイギリス渡しの価格です。
*英国港渡しで、船賃、通関費、陸送、税金等含みません。

